忍者ブログ
2024 11
≪ 2024 10 1 23 4 5 6 7 8 910 11 12 13 14 15 1617 18 19 20 21 22 2324 25 26 27 28 29 302024 12 ≫
*admin*entry*file*plugin| 文字サイズ  

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。



『木かげにごろり』というお話をご存知ですか??

僕が学校でいつも勉強している3年生下の教科書の
冒頭に掲載されている朝鮮半島(?!)の民話です。

あのお話はなかなか面白いよ!

地主「こりゃー! 誰の許しを得て、わしの○○で寝ておる!」
百姓「地主様、木かげがどこまで伸びているか、よく見てくだされ。
   木かげは間違いなく、私たちが買ったものでございます」
地主「・・・!」

の、連続なのです(笑)。

このお話に出てくる人は、
欲張りで、お百姓さんにばかり働かせて自分は働かずに
お百姓さんの作物をごっそり横取りする『地主』と、
どの人もみんな働き者で、お互い仲良しの『百姓』。

暑い夏・・・
いつものようにお百姓さんたちは汗だくで働く中、
地主は木陰に横になって、お百姓さんたちがしっかり働くように見張っていた。

見張っていた地主がうとうとしているところに
熱心に働くお百姓さんが、木陰で一休みしようとすると・・・

地主「こりゃー! 誰の許しを得て、
   わしの木陰に入ろうとする!」

と、大声で怒るのです!! それに対し、
百姓「地主様、ここは皆の使う広場でございます。」
と返す。 ところが、
地主「広場はそうでも、この木は違う!
   この木は、わしのじい様が植えたものだから、
   この木陰もわしのものじゃ!
   この木陰に入りたければ、木陰を買い取ってから入れ!!」
と、わけのわからないへりくつをこねて、
木陰を独占しようとするのです!

ところが、意外なことに
ぎゅうぎゅうと絞られているはずのお百姓たちが
村中の食料(お米・麦・かぼちゃ・鶏などなど)をかき集めてきて
木陰を買い取ったのです!

僕が百姓なら、ばかげた提案だと本気にしないけど・・・
その地主も木陰を売ることにしたらしい・・・

ここからが、いいんです(笑)。

だんだんと季節が過ぎ行き、秋が訪れ、深まっていくと
木陰は無言の内にその面積を増殖させ、
地主の居住権を犯していくのです!

どんどん伸びて行く木陰!
『陰が伸びるなんて!! これは、お化け木陰だ!!』
と恐れおののいた僕ですが、自然界の常識で
夏から冬に向かって陰は伸びて行く傾向にあるものらしい。
理科的な根拠もクリアーしているお話なのだ。

「地主の居住権を犯す」なんて、普通の木陰にはありえないこと!
でも、『買い取られた』木陰は、ありえない効力を発揮するのです!!

最初の悪夢は、地主の門の前で起こる。

≪木陰を買い取ってから1ヵ月後≫
1人の百姓が、地主の門の前で寝転んでいると
地主「こりゃー! 誰の許しを得て、わしの門の前で寝ておる!!」
百姓「地主様、よく見てくだされ。 この木陰は間違いなく、私たちが買ったものでございます。」
地主「・・・!」(言い返せずに、立ち去る。)

≪その1ヵ月後≫
地主の家でご先祖様を供養するお祭りをする準備をしている。
たくさんの親戚が、地主の家に集まり、ご馳走を作っている。
そこへ
3人の百姓が、地主の家の中庭で寝転んでいると
地主「こりゃー! 誰の許しを得て、わしの中庭で寝ておる!!」
百姓「地主様、よく見てくだされ。 この木陰は間違いなく、私たちが買ったものでございます。」
地主「・・・!」(困惑している間に、家の中では・・・!)

振り返ると、家の中にまでのびてきた木陰。
そこにも「ひょいっと」お百姓たちが飛び乗り、寝転がり始めます。

  1人がごろり
  2人がごろり
  3人がごろり

そのひとたちにもお約束。
「こりゃー!」といって、注意します。
しかし、そんな悠長なことをしている間に
中庭に大きく広がった木陰に
たくさんのお百姓が根っこ路画ってしまったのです。

「しまった! 何て物を売ってしまったんだ・・・」
ついに地主は頭を抱えたまま
地べたにへたりこんでしまいます。
祭りの準備を手伝っていた親戚は、呆れて帰ってしまいました。

すると、祭りのために用意されたたくさんのご馳走のところへも
木陰は延びていくのです。

「おっ! 俺たちの木陰にご馳走が入った!」

そういうと、なんとお百姓たちは、みんなで
そのご馳走を平らげてしまいます。

してやったりのウキウキお百姓。

一方、地主はご先祖様にと作ってもらったご馳走がなくなってしまったので
夜中に一人でご馳走の絵を描いてお供えしたそうな・・・。



ところどころ、おかしいところもあるような(上記)。
このお話、挿絵もなかなか面白いのです!!

近年にない、僕にとっては大ヒットなお話でした(笑)。





PR


この記事へコメントする








絵文字:
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字








10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
HN:
東山
性別:
非公開
自己紹介:
海月くらげさんにプレゼントしていただいたイラストです。
「リコーダーで音を外す学ラン新一」
ぼくのキャラにぴったりです(笑)。
ありがとうございます!!