2006/10/22 10:45:38
勉強大キライの僕らしくないのですが、
昨日、美術館に行ってきました(笑)。
古川美術館と言うところです。
そこでは今、
女性画家 ~日本画にみる美の開花~
という特別展が開かれていました。
戦前、女の人が画家として絵を描くことが難しかったそうですが、
その中で頑張った方々の作品が集められていたそうです。
近代の女性画家というと、
上村松園(うえむらしょうえん)さん、
池田蕉園(いけだしょうえん)さん、
島成園(しませいえん)さん
の3人の方が有名なのだそうです。
上村さんは京都、
池田さんは東京、
島さんは大阪出身ということで、
この三人の方は『三都三園』と呼ばれたとのこと。
美しい柄の着物を着た舞妓さんのような白塗りの女性が
絵のモチーフにされていました。
僕はやっぱり
分かりやすい写実的なものが好きみたいで、
この三人の方で言うと、やはり一番新しい
島成園さんの絵が好きかなぁ?
大正期に描かれた『影絵』という作品は、
皆さんに人気の作品だそうですが、
僕もとっても好きになりました。
両手できつね(イヌかも?)の形を作り、
壁にその影を作って遊ぶ絵。
着物が桜色で
白い絞りの模様が細かく入り、
楓の葉っぱの模様がいくつかちりばめられています。
僕の好きなのは「顔」と「手」。
女性の美しい顔のラインが
ドキッとするほど本物の人間のように描かれていて
綺麗なのです。
また、手も、
女性独特のふっくらとした柔らかい感じが
よく出ていると思いました。
でも、こんなに写実的に描かれている絵なのに
その女の人の「目」は
少し違う。
視線を下に落とす半開きの目は、
瞳の丸いラインがはっきりとは描かれず
まるで影を抱くようなのです。
それがなんだか怖いです。
まるで本物の生きている女の人が
そこにいるようなのに、
その中にいる人の表情は
この世の人ではない。
僕には踏み込めない「むこう」にいる、
悲しみを抱えた雰囲気を感じます。
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